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運転差し止め…伊方原発とは?国内の現状は

2017年12月13日 19:13
運転差し止め…伊方原発とは?国内の現状は

 愛媛県の四国電力伊方原発3号機について、広島市の住民らが運転差し止めの仮処分を求めた申し立ての抗告審で、広島高裁は、運転差し止めを認める決定を下した。今回の高裁の決定について整理する。

■国内で再稼働の原発は5基
 国内には42基の現役の原発があるが、そのうち、原発事故後にできた新しい基準の下、5基が再稼働している。鹿児島県にある川内原発の1号機2号機、福井県にある高浜原発の3号機4号機、そして13日に運転差し止めの決定が下された愛媛県伊方原発の3号基。


■伊方原発3号機とは
 伊方原発の3号機は、去年8月に再稼働した。広島市の住民らは、「想定される地震などの影響評価が小さすぎて、安全性が確保されていない」などとして、運転差し止めを求めていたが、今年3月、広島地裁は、これを認めない決定をしていた。

 これを不服として、住民らは、広島高裁に申し立てを行った。伊方原発3号機は、今年10月から定期検査のため、運転を停止していているが、広島高裁は13日、運転を差し止める仮処分を決定。その期間を来年の9月30日までとした。

■差し止めの理由…運転再開は?
 運転差し止めの理由として広島高裁は、「阿蘇山が噴火した場合の火砕流が原発に到達する可能性が小さいとは言えない」とした。3号機は来年2月に定期検査を終える予定だったが、その後も運転の再開ができない見通しとなった。

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