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明治時代に“絶滅”岩手でイノシシが再出没

2017年12月25日 18:54
明治時代に“絶滅”岩手でイノシシが再出没

岩手県で一度は姿を消した野生のイノシシが生息域を拡大させ、再び出没するようになっている。

雫石町では今年、イノシシの出没が確認された町内3か所に、県の協力を仰ぎながらワナを仕掛けていたところ、先週、合わせて7頭のイノシシが捕獲された。

明治時代には絶滅したとされる岩手のイノシシだが、奥州市で目撃された2007年以降、この10年、生息域は北に拡大していて、昨年度は過去最高の94頭が捕獲された。

被害を抑えるため、町では電気柵の設置について補助金を用意しているが、今年度は春の段階で上限に達し、来年度は予算を拡大する方向で進めている。

高い繁殖力に加え、警戒心が強く捕獲が難しいというイノシシ。被害防止に向けた対策に岩手も本腰を入れていかなければならない状況となっている。