芥川賞 石井さんと若竹さんがW受賞
第158回芥川賞・直木賞の選考会が行われ、16日午後、結果が発表された。
純文学短編作品に贈られる芥川賞を受賞したのは、石井遊佳さんの「百年泥」と若竹千佐子さんの「おらおらでひとりいぐも」。今回の芥川賞はダブル受賞となった。
石井遊佳さんの「百年泥」は、インドで百年に一度の大洪水に見舞われた日本語教師の主人公が、川の濁流で堆積した泥から発見された品々にまつわる出来事を追体験する物語。デビュー作での受賞となった。
そして芥川賞もう1人は、若竹千佐子さんの「おらおらでひとりいぐも」。夫を亡くし子供たちとも疎遠になっている74歳の主人公。昭和から平成を生きた人生の軌跡と、年を重ね生きる彼女の姿を描いた作品。こちらもデビュー作での受賞となる。