専門家「噴火活動は継続していない」
今月23日に噴火した草津白根山では、噴火以降初めて天気が回復したことから、関係省庁や専門家らが上空から調査を行った。調査をした専門家は「噴火活動は継続していない」との見方を示した。
28日朝、NNNのカメラが今回の噴火口となった草津白根山の鏡池付近を上空から捉えた。気象庁によると、衛星画像で複数の噴火口が確認されていたが、山頂付近に複数の噴火口とみられる穴が空いているのが確認できる。穴は列のように並んでいて、周辺は陥没している。また、噴火口のすぐそばにはロープウエーの山頂駅があるのが確認できる。
草津白根山では28日、噴火後初めて天候が回復したことから、国土交通省が噴火口を撮影するためにドローンを飛ばした。また、国交省や気象庁の担当者や専門家がヘリコプターで上空から調査を行った。
草津白根山では26日以降、火山性微動は観測されず、落ち着いた状態が続いている。また、調査を終えた専門家は、「噴煙はなく、噴火口に雪が積もり、熱活動も見られないため、噴火活動は継続していない」との見方を示した。一方、観測態勢が整っておらず、地下の様子は分からないとして、噴火への警戒は引き続き必要だとしている。