スギ花粉を減らすため、木をもっと使うには
ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。花粉症の原因となるスギ花粉を減らすため、スギの木自体を減らしていくにはどうすればいいかについて。
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自民党・衆院議員 小島敏文氏「急いで川下の(木材)需要ですね。これをきちっと大きな基軸にして、林野庁が中心になってしっかり研究をして指導していくということが大事だろうと思います」
希望の党・参院議員 松沢成文氏「都市部の市町村なんかは公共施設、学校・役所・福祉施設は税金で建てるわけですから、多少コストが上がっても木質化・木造化を強制的にやっていく。(森林環境税を)そのための資金にする。これは絶対、需要が起きますよね」
「それから民間の住宅を建てる場合も、木造優良住宅をつくった場合は少し補助金が出る。木造を選んで住宅をつくる人には少し補助が来て建てやすくする。こういうことも必要だと思います」
「そうやって補助金を使いながらインセンティブを作って、木造に建物をできるだけ替えてもらう、木造をつくってもらうことによって、木は確実に(山から)下りてきますので、そういうところに(森林環境税を)使えるようにすればいいんじゃないですか」
東京大学・名誉教授 太田猛彦氏「そこは私もそうだと思う。公共建物の木質化は進んでいるという話があったが、そうでもない。ちょっと止まりかけもある」
「都市の人たちにも身近な場所ですから、ぜひそれを進めていただいて、住宅への助成のようなものも含めて、ぜひ木がいいんだということを皆さんに知ってもらって、何度も言いますが、木を使うことは、地下資源を使うよりもはるかに持続可能な社会にプラスなんですから、ぜひ日本人は木をもっと使うというところを、回りくどいですけどそれをやらないと。林業もダメになってしまいますよ」