機内での迷惑行為、世界一我慢する日本人?
世の中で議論を呼んでいる話題について意見を聞く「opinions」。今回の話題は「機内での迷惑行為『世界一我慢』する日本人」。NPO法人「D-SHiPS32」代表理事・上原大祐氏に聞く。
総合旅行サイト「エクスペディア・ジャパン」が23か国の約1万8000人に対し、フライト中の迷惑マナーに関する調査を行った。
飛行機の中で迷惑行為をしている乗客に対し、どんな行動を取るかと質問したところ、「何も言わず我慢する」と答えた日本人の割合は39%と、23か国中、最も多くなった。また、前の席の乗客に対し、倒している座席を「直してほしい」とお願いしたことがある日本人は7%と、こちらも最も低い結果となった。
――この話題について意見をフリップに書いていただきました。
一見何のこっちゃみたいな感じですが、「大阪のおばちゃん」ということで、結構、おばちゃんたちというのは、街の中でもすぐ「助けようか?」みたいな感じで言ってくれたり、そういう意味でいうと、気軽にコミュニケーションをとることによって、そういう場合にも「ちょっと直して下さい」みたいな、「何か申し訳ないんですけども…」と言うと大変なので、人を不快にさせないようなコミュニケーションができる世界一みたいになる日本になればいいなと。
――思いやりがあって、ちょっと遠慮しちゃうところもあるんですが、そこにプラスアルファがあればいいということですね。
そうなんですよ。気を使わないで、気を使わせないコミュニケーションというか。
――難しいですね。
難しいですよね。でもそれが大阪のおばちゃんが得意だなと思いまして。
――上原さんは、何か心がけていることはありますか。
私はわりとすぐに言うんですけど、その代わり街の中で、「何か手伝いましょうか」と声をかけられる時にさらっと言ってくれると、私も「手伝って」と言いやすいので、同じように何か嫌だなと思ったこともさらっと言うみたいな。違和感なく、音楽みたいな、流れながら言うみたいな感じでやると、いいかなと思いますけどね。声かけられるとうれしいので、私も街中で声かけたりしてますね。
――我慢することが良いというわけではないということですね。
そうですね、まずはコミュニケーションですよね。
■上原大祐プロフィル
NPO法人「D-SHiPS32(ディーシップスミニ)」代表理事。生まれつき二分脊椎症の障害がありながらも、19歳でパラアイスホッケーを始め、トリノやバンクーバー、平昌パラリンピックに出場した。また、障害のある子どもがスポーツや夢に挑戦できる環境づくりにも取り組んでいる。
【the SOCIAL opinionsより】