「認知症おそれ」3分の1超が免許更新せず
高齢ドライバーの認知機能検査の強化を盛り込んだ道路交通法の改正から1年間で、「認知症のおそれ」と判定された人の3分の1以上が、免許を自主返納するなど、更新をやめていたことがわかった。
高齢ドライバーによる事故が相次ぐ中、去年3月、改正道路交通法が施行され、高齢ドライバーに対し、免許更新時以外にも一定の違反をした際に、認知機能検査を受けることなどが義務づけられた。
警察庁によると、去年3月からの1年間で、およそ210万5000人が認知機能検査を受け、およそ5万7000人が「認知症のおそれ」と判定された。そのうち、3分の1以上が免許を自主返納したり、更新手続きを自主的にやめたりしていたことがわかった。
運転免許の自主返納は65歳以上のドライバーを中心に、近年増加していて、去年は42万人を超えている。