認知症で行方不明1.58万人超 最多更新
去年、認知症が原因で行方不明になった人は延べ1万5800人を超え、最多を更新したことが分かった。
警察庁によると、去年1年間で行方不明として全国の警察に届け出があった人は8万4850人で、2016年と同じ数だった。
このうち、認知症が原因で行方不明になった人は延べ1万5863人で、全体の2割近くを占めた。227人の行方は去年のうちに分からなかったという。
認知症の行方不明者は2013年に初めて1万人を超え、2012年に統計を取り始めて以来、毎年、最多を更新している。
各都道府県警は、早期発見や未然に防止するための対策を進めていて、群馬県警は自治体などと協力し、本人や家族の同意を得た上で高齢者の顔写真や手のひらの静脈などの情報を事前に登録する取り組みを始めている。