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世界初 超音波使った「認知症」治療法

2018年6月19日 19:44
世界初 超音波使った「認知症」治療法

超音波を使って認知症の進行を食い止めることが期待される世界初の治療法を開発したと東北大学などの研究チームが発表した。

東北大学大学院の下川宏明教授らの研究チームは、アルツハイマー型認知症のネズミの脳に低出力の超音波を当てると認知症の原因となるタンパク質の生成が減り、認知機能の低下が抑制される効果があることを発見した。

チームはこの成果をヒトに応用するため、頭の左右から超音波を当てる装置を開発し、軽度の認知症患者を対象に今月にも治験を始める計画。

3か月に1度、1日おきに3日間、60分ほど超音波を照射し、効果や安全性が確認されれば2023年頃の実用化をめざすという。

超音波を使った認知症治療の治験は世界でも初めてで、研究チームは「低コストで、痛みがなく、患者への負担が少ない治療法を確立したい」と話している。