何の会社?株式会社週休3日に行ってみた
“株式会社週休3日”という看板の写真がネットに投稿され、話題となっています。写真の場所は静岡県浜松市。現地に行って調べてきました。
看板が掲げられていたのは会社の入り口。実は、“週休3日”とは会社名なんです。いったいどんな会社なのでしょうか。中に入ると、こぢんまりしたオフィスに2人の社員。人材紹介をしている会社だそうですが、“株式会社週休3日”という社名のワケを、代表取締役・永井さんに聞きました。
「ちゃんとまじめに考えて“週休3日”という社名にしました」
この会社では、週休3日の正社員としての仕事を紹介しています。きっかけは、代表の永井さんがかつて介護の職場で経験したことでした。
やる気があるスタッフも、週休2日では心身ともに疲弊していき、離職率が高かったそうですが、週休3日制度を導入したところ、健康も仕事の効率も改善し、離職率も下がったそうです。
そこで2017年に起業し、週休3日の正社員として薬剤師を紹介するサイトを立ち上げました。当時はまだ週休3日を導入している会社はほぼなく、永井さんは制度そのものを作ることから企業側に働きかけたそうです。
社名は、その週休3日制度を広めるためであり、こうして看板を掲げることで、世の中に週休3日という言葉を普及させる目的がありました。
週休3日正社員制度を導入する前は難色を示していた企業も、いざ始めてみると、育児や介護などの両立から選択する人もいて、離職率が減るなどの効果があったといいます。
また、休みが1日増えることで心にゆとりがうまれ、働く意欲が増すという声もあがっているそうです。永井さんはこう話します。
「働いている人みんなが週休3日になればいいとは全然思っていなくて、あくまでも働き方の選択肢を増やしたい」
【the SOCIAL lifeより】