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大荒れ?最速梅雨明けに大雨、台風、突風も

2018年6月29日 19:21
大荒れ?最速梅雨明けに大雨、台風、突風も

活発な前線の影響で西日本などで大気が不安定になっている。滋賀県内では、竜巻とみられる突風で住宅が大きく壊れケガ人も出ている。一方、晴れて真夏の暑さが続く関東甲信地方は、過去最も早い梅雨明けの発表となった。

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■滋賀県米原市朝日地区では、29日午後1時40分ごろ、竜巻とみられる突風が発生した。米原市などによると、少なくとも十数棟の住宅で被害が発生。

■気象庁は29日、関東甲信地方で平年と比べて22日も早い梅雨明けを発表。6月中の梅雨明けは統計史上初めてのこと。東京都心では29日も最高気温32.9℃を観測し、5日連続で30℃以上の真夏日に。

■連日の暑さによる影響も―。鶏を飼育する養鶏場では、スプリンクラーを稼働させるなど対策をしているが、鶏が“夏バテ”のような症状でえさを食べず水を口にするように。そのため、サイズが小さく、中身も水っぽい卵がこの数日増えてきているという。

■関東地方ではこの夏“水不足”の心配も出てきた。利根川水系8つのダムの貯水率は、平年を下回る61%となっている。

■一方、九州では梅雨前線の影響で記録的大雨に。住宅地や車道など、いたるところで冠水が発生した。福岡県川崎町では、1時間におよそ110ミリの雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」を発表。福岡県内では九州北部豪雨以来のこと。

■また、台風7号が発生。今後、発達しながら北上し、7月1日には暴風域を伴って、沖縄本島に接近する見込み。さらにその後、九州の西の海上を北上する見込みとなっており、29日に大雨となったところでは、激しい雨や土砂災害などに引き続き警戒が必要。