悪質!荒川サイクリングロードに大量のクギ
東京・荒川の河川敷にあるサイクリングロードに、この週末、大量のクギがばらまかれていたことが分かった。多くの市民が憩う場での悪質な行為。誰が、何の目的で行ったのだろうか。
◆危険!道路に大量のクギ散乱
東京湾に注ぐ一級河川、荒川。多くの人がサイクリングを楽しむ河川敷にある道路で、悪質なトラブルが発生した。自転車などが通る道で、1日、大量のクギがこの辺り一帯にまかれる騒ぎがあったのだ。
1日に撮影された写真に写る手の平には、クギ。道路に大量のクギが落ちているのが見つかったのだ。サイクリングで通りかかった人たちが発見し、総出で回収作業を行った。写真を撮影した自転車店『R-Factory』の遠藤大幹代表は──
遠藤大幹代表「(現場を)通過した時に、すでに10~20人くらいのサイクリストが地面でクギを拾っていたので、正直1000本とか、そういう単位じゃきかない」
大量のクギが見つかった現場は、荒川沿いの、足立区と墨田区の境界のあたり。スピードの出る坂道に散乱していたという。
遠藤大幹代表「ちょうどスピードが出るところというのもあり、非常に危ない。前後でパンクしている方がものすごくいらっしゃったので、週末は子どもも多いので、どなたがケガするか分からない。無差別で悪質な犯罪だと思う」
国交省・荒川下流河川事務所は2日、連絡を受け、関係者が現場周辺の清掃を行った。
◆今年1月にも大量のクギが!
さらに、荒川沿いでは今年1月にも同じようなトラブルが。
袋に集められた大量のクギ。今年1月に2回にわたってサイクリングロードにばらまかれたのだ。けがや自転車のパンクを狙ったのだろうか。
「毎日来てるよ、ここ。何百本か、何千本か、(クギが)まいてあったね。その辺からあのレストランの前まで」
「ロードバイク乗っている人の中では有名な場所、休憩ポイント。意図的にやったとしたら犯罪ですよね」
◆自転車転倒の危険も…
地元の自転車店では、こう警鐘を鳴らす。
遠藤大幹代表「まずパンクですね。パンクですめばいいんですけど、空気が抜けてタイヤが外れると転倒につながるので、非常に危険」
警視庁と国交省は、今年1月にトラブルが起きた現場近くに注意を呼びかける看板を設置。今月1日の事案では国交省が警視庁に相談を行っている。