“記録的短時間大雨情報”出たらすべきこと
今回の豪雨被害で各自治体に出されたのが「記録的短時間大雨情報」だ。この情報から私たちは何を読み取れるのだろうか。
最近ニュースでもよく目にする言葉“記録的短時間大雨情報”。数年に1度レベルの記録的な大雨が実際に降ったと伝えるものだ。
静岡大学防災総合センター・牛山素行教授「1回発表されるとだいたい6割くらいの割合で、何らかの雨による被害が出る。2回出ると8割の確率で何か被害が出る」
同じ市町村に何度も発表された場合は、河川の氾濫や土砂災害などの災害が起きる危険性がかなり高くなると専門家も指摘する。
1年前の“九州北部豪雨”。猛烈な雨が降り続いたことで、川が一気に氾濫し42人の死者・行方不明者が出たほか、多くの家屋が流された。被害の大きかった福岡県朝倉市ではこの日だけで“記録的短時間大雨情報”が、実に7回も発表されていた。
5年前“記録的短時間大雨情報”が3回出された伊豆大島では大規模な土砂崩れが発生し自衛隊も出動した。
先週、徳島県では1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降り続き、気象庁は重大な災害が起きる可能性が高まっているとして、海陽町に“記録的短時間大雨情報”を2回発表している。
記録的短時間大雨情報をはじめ、気象庁が発表する防災情報は、放送局や自治体、携帯電話会社のほか、民間の気象会社などに送られ私たちに伝えられる。
近年増えている豪雨災害。自分がいる地域に“記録的短時間大雨情報”が出された場合、より一層の警戒と情報収集が必要だ。
【the SOCIAL viewより】