国家公務員も転職の時代…「健全」な状況
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「国家公務員も転職の時代」。神奈川県庁の職員・脇雅昭氏に聞いた。
人事院は、今年度、国家公務員の総合職として採用された新人職員を対象にアンケートを実施した。「国家公務員として、いつまで働きたいか」という質問に対し、「定年まで」という答えが46.2%と、前の年より8.3ポイント減少した。
一方で、転職については「長い期間、勤めてから考えたい」「条件が合えば、いつでも」「若いうちに」とあわせて32%ほどが転職の考えを示した。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「公僕として一生捧げないのはケシカラン!」
「官僚の不祥事続いた影響じゃないのか?」
「官僚で培ったノウハウを民間で発揮できれば良い」
――この話題について脇さんの意見をフリップに書いていただきました。
「健全」です。
最近、公務員の兼業、副業が話題になっていますが、結局この行政のなかで働いているときに、民間の人たちが何を大事にしているのかという外の世界をちゃんと知るというのは共通しているのかなと思っています。
転職に興味があるということは公務員の世界だけではなく、民間の世界も知っておくべきという考えを持っている人ではないかと思います。そうであれば実は健全な状況だと捉えています。
――広い視野を持っている「健全」ということでしょうか。ちなみに脇さんは転職を考えたことはあるのでしょうか。
あります。でもそのおかげで、行政が持っている価値というのは何なのだろう、公務員は何ができるのだろうというところを改めて考えました。
僕はこの道を進んでいこうと思っていますが、そうしたきっかけも、まずは外の世界を見てみないとわからないというところがあります。そういう意味で兼業、副業というのもそうですが、外の世界を見ようという最近の動きというのは良いことだと思います。
――ポジティブなこととして受け止めているということですね。
【the SOCIAL opinionsより】