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鉄道トラブル 国交省が対策の方針まとめる

2018年7月28日 0:36

新幹線の台車に亀裂が見つかったり、列車が長時間立ち往生したりするなど、鉄道のトラブルが相次いでいることを受け、国土交通省は対策の方針について報告書をまとめた。

報告書は、JR西日本の新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が入った重大インシデントや、架線の損傷による停電で在来線が大規模に運休するトラブルなどが相次いだことを受けて、国土交通省が今年2月から検討を進め、対策の方針をまとめたもの。

報告書によると、台車の亀裂対策には、設計から製造、検査、運行まで、一体的な対策が必要だとしていて、亀裂が発生しやすい溶接部を極力少なくする設計や検査マニュアルの見直しなどが盛り込まれた。

また、架線切れなどによる長時間の運休に対しては、トラブルが発生した際に、利用者に対しリアルタイムに復旧状況や運転再開の見通しなどの情報提供を行うことなどを求めている。

一方、保守作業を行うベテランの技術者が、今後、大量に退職することにより、技術者不足が深刻化するとして、保守作業の自動化を進めたり、鉄道事業者が共同で研修を行ったりするなどして、人材を育成する提言もしている。