福島除染土を“花壇”に再利用 東京・新宿御苑で実証事業 環境省
環境省は、福島県内の除染で出た土の再生利用に関する実証事業を、東京の新宿御苑で行う計画を明らかにしました。
東京電力福島第一原発の事故の後、福島県内の中間貯蔵施設に搬入された除染土について、国は放射性物質の濃度が基準を下回れば公共工事などで再生利用する方針で、これまで福島県内で実証事業を行ってきました。
環境省は、さらに埼玉県所沢市の「環境調査研修所」で実証事業を行う計画を示していましたが、西村環境大臣は9日朝、東京の新宿御苑でも行う計画を明らかにしました。
西村環境相「(除染土の)再生利用の本格化に向けましては、(福島)県外での実証事業が重要でございます。ご理解が得られるよう、丁寧に説明を尽くしてまいりたい」
園内の一般が立ち入れない場所に花壇を造成し、安全性の確認をはかるほか、見学会も行う計画で、今月21日には住民説明会を実施するとしています。