オウム真理教による地下鉄サリン事件から29年となる20日、東京・霞ケ関駅で慰霊式が行われました。

1995年3月20日、オウム真理教により通勤客などが無差別に狙われた地下鉄サリン事件では、14人が死亡、6000人以上が負傷しました。

霞ケ関駅では事件発生とほぼ同じ時刻の20日午前8時に、駅員らが黙とうをささげ、犠牲者をしのびました。

設置された献花台には斉藤国交相や、駅員だった夫を亡くした高橋シズヱさんも訪れ、花が手向けられました。

高橋シズヱさん（77）「オウム真理教が起こした事件の数々を知らない世代が多くなって、忘れられていくということもあって、それを防ぐのは生き残った私たちだと思っています」

去年から新幹線や在来線の新車両への防犯カメラの設置が義務づけられていて、斉藤国交相は「これからも輸送の安全の確保に全力をあげていく」としています。