いたちごっこの繰り返し“迷惑カラス”との20年闘争 新兵器「レーザー」の効果は? 新潟・長岡市
新幹線も停車するJR長岡駅で人々を悩ませているのは、この駅をねぐらとするカラスの大群です。追い払おうとする人間との戦いは20年以上も続いています。
新潟県の長岡市には多い時で1万羽のカラスが集まり、駅のホームや線路には白いフンが落ちていました。臭いや鳴き声が問題となり、市は対策に乗り出しました。
2009年に行ったのは、スピーカーから音を流す撃退法です。カラスが嫌う音だという「アメリカガラスの悲鳴」を流し、この場所は危険だと思い込ませようとしましたが、学習能力が高いカラスはすぐに慣れてしまったのです。
そこで今年から新たに導入したのが、赤と緑のレーザーです。建物の壁に当てると、見事にカラスが飛び立っていきました。
長岡市 里村誠環境政策課長
「ご覧いただいたようにレーザーを当てると一瞬でカラスは逃げるが、ちょっと脇を見ると、屋根の方はまだカラスが集まっている」
このレーザーは、カラスの目の焦点を合わなくさせるものです。先月から週に3回ほど使用し、反応を見ているということです。
いたちごっこを繰り返してきたカラスとの戦い。市は今後も効果的な対策を探っていくということです。