清水建設“下請け”除染廃棄物を不法投棄か
福島第一原発事故を受けた国の除染事業を請け負う大手ゼネコン・清水建設の下請け企業の作業員が福島県内から出た除染廃棄物を指定された場所以外に埋めていたことが分かった。
環境省によると、福島県内の家屋解体事業を受注していた清水建設から、今年3月末に下請け業者が除染廃棄物を所定の場所以外に埋めたと連絡があった。
その後、環境省が福島県警と協力して大熊町の帰還困難区域内を調べたところ、その場所から取り壊した家屋の一部が出てきたという。
家屋解体事業では、発生した廃棄物は全て指定の「仮置き場」に搬入することになっている。
廃棄物が埋められていた地区に家がある住民は、福島中央テレビの取材に対し、「復興に進んでいる中で、このようなことはあってはならない。怒りというより情けないという気持ち」と話している。
福島県警では「放射性物質汚染対処特措法」違反の疑いも視野に調べている。