日航機墜落33年 御巣鷹は追悼の祈りに
520人が犠牲となった日航機墜落事故から33年を迎え、墜落現場となった群馬県上野村は、追悼の祈りに包まれた。
33年前の1985年8月12日、羽田発-大阪行きの日本航空123便が御巣鷹の尾根に墜落し、乗客・乗員520人が亡くなった。事故から33年がたった12日、82家族272人の遺族らが慰霊登山に訪れ、亡くなった方々の墓標に手を合わせた。
息子を亡くした「8・12連絡会」事務局長の美谷島邦子さん(71)は、「みんなが求めていって、それはやっぱり安全で安心できる社会だと思うので。それを次の世代に私たちは届けなければいけないと思っています」と話した。
また、事故後に日本航空に入社した赤坂社長も献花に訪れ、「事故当時にいたかどうかは全く関係ないと思っている。事故の教訓を社会の安全・安心に生かしていく」と話した。
夕方には追悼式典が行われ、墜落時刻の午後6時56分に合わせて黙とうがささげられた。
父を亡くした女性(58)「この歳月(33年)を(亡くなった父と)一緒に過ごせなかったのがつらいなと思います」
式典では、犠牲者の数と同じ520本のロウソクに火がともされ、御巣鷹は追悼の祈りに包まれた。