火星の探査計画準備 予算約20億円要求へ
政府が、火星の成り立ちや衛星の起源の解明を目的とした探査計画の準備に来年度から本格的に乗り出す方針であることが分かった。
政府の探査計画は、無人の探査機を使って火星の周りにある2つの衛星「フォボス」と「ダイモス」の観測を行うほか、衛星の一つから砂などのサンプルを採取して地球に帰還することを目指す。
2024年度の打ち上げを目指す方針で、計画の確実な実施に向けて、来年度から本格的な準備を始めるため、約20億円の予算を要求する。
今回の計画では、日本がはやぶさで培った、衛星から物質を採って地球に持ち帰る技術の高度化を狙うほか、火星や衛星の成り立ちの解明を目指す。
また、太陽系の惑星がどのようにつくられたのかなど、多くの謎の解明も期待されている。