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夏だけじゃない “秋の熱中症”どう対策?

2018年8月29日 13:41
夏だけじゃない “秋の熱中症”どう対策?

連日、猛烈な暑さを記録した今年、熱中症で搬送される人が相次ぎました。しかし、熱中症は夏だけに起きるものではないんです。

熱中症のピークは7月と8月ですが、次第に体が暑さ慣れします。これは、暑い日が続いても、血流量や汗の量で体温が上昇しないようコントロールできるということ。

しかし、秋になり体が涼しさに慣れてしまうと、体温のコントロール機能が低下します。そのために起こるのが“秋の熱中症”です。

季節の変わり目の秋は寒暖差が大きく、涼しい日の後に突然気温が高くなることがあります。真夏は連日の30℃に耐えられても、涼しい日が続いた後は湿度が高いと、気温が25℃でも熱中症になる場合があるのです。中には、対策をせずに重症になることもあるといいます。帝京大学付属病院の医師・三宅さんはこう話します。

「熱い室温の中で長くいてしまって、2~3日後に体調を崩して熱中症になるケースがあるんですね。亡くなっている方の8割以上がこちらなんです」

熱中症には水分をうまくとることが大切。お茶にはカフェインが入っているものが多く、利尿作用が働くので水分が尿として失われます。そのため麦茶や水が有効です。

汗をかいている時は、糖分とナトリウムが入っているスポーツドリンクを摂取。さらに、頭痛やめまいがするなど、すでに熱中症の症状が出ている場合には、経口補水液が最適です。

経口補水液はスポーツドリンクと比べ、塩分濃度が高めで糖分が少ないのが特徴で、即効性があります。ですが、スポーツドリンクや経口補水液は汗をかいていない時に飲むと、塩分の取りすぎになることがあるので注意してください。

涼しくなった後が注意。まだまだ熱中症にご用心ください。


【the SOCIAL viewより】