囲碁の仲邑菫女流棋聖、韓国棋院が受け入れ承認 史上初めて日本の囲碁棋士が海外移籍しプロ活動へ
韓国でのプロ活動を希望していた囲碁棋士の仲邑菫女流棋聖について26日、韓国棋院が受け入れを承認しました。
史上初めて日本の囲碁棋士が海外に移籍し、プロ活動することになります。
日本棋院によりますとこれまで仲邑女流棋聖(14)は韓国棋院への移籍を希望し手続きを進めてきましたが、26日に行われた韓国棋院理事会で客員棋士としての受け入れが承認されたということです。
史上初めて日本の囲碁棋士が海外に移籍し、プロ活動することになります。
当時最年少の10歳で日本でプロとなった仲邑女流棋聖は、今年2月に史上最年少でタイトルを獲得してきました。
韓国は、先月下旬から中国の杭州でおこなわれたアジア大会で男子は団体戦優勝、女子も団体戦で準優勝した強豪で、日本は国際棋戦で韓国や中国に後れをとっています。
仲邑女流棋聖は、日本のプロ入り前に韓国に留学していて、今年も韓国女子リーグに参加しましたが、さらなる棋力向上のため、拠点を韓国に移すことを希望したとみられています。
日本棋院の小林覚理事長は「次世代を担うスター棋士であり、移籍を残念に思う声もありますが、グローバル化が進む囲碁界に新たな歴史を刻む出来事として、日韓の多くのファンに好意的に受け入れられる事と考えています。新たなステージでの活躍を期待しています」とコメントしています。
韓国への移籍が正式に決まったことを受け、仲邑女流棋聖は今月30日に会見にのぞみます。