伊方原発3号機 10月27日に再稼働へ
愛媛県の伊方原子力発電所3号機の運転停止を命じた仮処分を不服として、四国電力が異議を申し立てた裁判で、広島高等裁判所は四国電力の異議申し立てを認めた。四国電力は3号機を来月27日に再稼働させるとしている。
広島高裁は25日、四国電力の異議申し立てを認め、運転停止の仮処分を取り消した。高裁段階では「初」となった運転停止を命じる判断は9か月で覆された。
伊方原発3号機は去年12月、広島高裁が阿蘇山の巨大噴火の危険性を認め、今月30日までの期限付きで運転の停止を命じる仮処分を出していた。これに対して四国電力が、仮処分の取り消しを求めていた。
広島高裁の三木昌之裁判長は、「巨大噴火が起きる可能性は極めて低く、災害として想定しなくても安全性に欠けることはない」などとして、仮処分決定を取り消した。決定を受けて四国電力は3号機を来月27日に再稼働させることを明らかにした。