国語世論調査「なし崩し」の本来の意味は?
文化庁は『国語に関する世論調査』の結果を発表した。
調査結果では、「なし崩し」という言葉について、本来の意味である「少しずつ返していくこと」だと思っている人は19.5%で、「なかったことにすること」だと思っている人が65.6%にのぼった。
また、「檄(げき)を飛ばす」を、本来の意味である「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること」としたのは、22.1%で、本来の意味ではない「元気のない者に刺激を与えて活気付けること」とした人が67.4%だった。
一方、官公庁の文書で、カタカナ語が増えていることについては、不特定多数が読む文書では、「コンソーシアム」ではなく「共同事業体」を、「インバウンド」は「訪日外国人旅行(者)」と漢字を用いた語の方がいいと答えた人が多かった。
文化庁は、官公庁の文書についての審議会で、今後のカタカタ語をめぐって検討することも考えるとしている。