「加計学園」理事長ら記者会見 今治市 3
「加計学園」では、獣医学部を開設して半年を迎え、愛媛・今治市の獣医学部で「記念シンポジウム」を開催。これに合わせて学園の加計孝太郎理事長らが記者会見を行った。
加計理事長は、今年6月19日に学園本部がある岡山市で初めて会見を開いた。会見は30分弱で打ち切り、説明が不十分と批判され、愛媛県の中村時広知事は再度の会見を要求。県議会も7月に、対外的な説明責任を果たすよう求める決議を全会一致で可決した。
会見は、この愛媛県議会の決議を受けた対応について行ったもの。
一連の経緯などについて、
「獣医学部につきましては、私の父親の代からの長年の悲願でございました」
「私どもの常務がたまたま四国の今治市の出身で、彼が今治に戻って昔からの竹馬の友と酒を酌み交わした時に、ぜひとも今治を活性化したいんだという強い希望を滔々(とうとう)と話され、今治を活性化するにはやはり学園に出てきていただきたいというような要望があった」
「岡山に持ち帰りまして、幹部会の中で検討した結果、やはり、父の代からの悲願でありました獣医学部を設立したらどうかということになり、獣医学部を前進させようということが決まった」「その当時の加戸知事のところにご相談に行きましたら、実は自分も獣医については非常に興味があって、長い間温めてきたことであるということを聞き、大変びっくりし、感動をいたしました」
「私ども、そして県、市と三者一体となってやってきた訳でありますが、なかなかハードルが高くて前に進むことができないような状態。そういう中で、我々は、岡山理科大学には動物学科を、関連校の倉敷芸術科学大学には生命動物学科を、そして千葉科学大学には危機管理の動物学科をつくり、獣医学部のために準備をととのえてまいった」「その中で、構造改革特区というのが出てきまして、そこで申請をしたらどうかということになりまして、10年にわたって15回、申請書を出した」
「暗いムードが漂った中で、もしこのまま放っておいたら、県の協力も市の協力も得られない、ということで、私どもひとりでは到底できるようなことではありませんので、そういう中で、常務が勇み足をしましたといいますか、この間申し上げましたように、ことを前に進めるために、あのような誤解を招くようなことを申し上げたということで、大変、本人は反省しておりますし、本人はもとよりでございますけれども、学園全体として心からおわびを申し上げたい」
「県と市の皆さま方には、そういうことがありましたけれども、これからは、県のご指摘がございましたように、コンプライアンス、またはガバナンスにつきましては、これからはきっちりと守っていきまして、これにつきまして、我々は今度はそれを守りながら、県と市と連絡をとりながら、前へ前へと進んでまいりたい」
などと述べた加計理事長。
会見の中ではまた、愛媛県の文書に記載された2015年2月の安倍首相との面会などについても改めて言及した。(詳しくは動画で 3/4)