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若い世代に効果?“写真OKの展覧会”増加

2018年10月9日 14:06
若い世代に効果?“写真OKの展覧会”増加

世の中で議論を呼んでいる話題について、意見を聞く「opinions」。今回の話題は「美術展 写真撮影OKも」。大阪の国立国際美術館で14日まで開かれている「プーシキン美術館展」では、金曜と土曜の夜間開館中、写真の撮影をOKにしている。

このように撮影可能とする展覧会が最近、増えていて、SNSで拡散してもらい、来館者を増やしたいという狙いもあるそうだ。ネットでは「とてもうれしい取り組み!」「集客効果はあがると思う」という声の一方、「撮影する人は周りに気を配って」という声もある。


――この流れいかがでしょう。

まさに『ミュージアムに行こう!』と書きました。やっぱり身近になってきたというか、今回もそうですがいろんな美術館とかが撮影OKにして、SNSで拡散して、集客を見込むというようなことをされています。その流れはすごくいいなと思っています。

海外で言うと、例えばパリのルーブル美術館とかに行っても、多くの人が写真を撮っているのを見かけます。それだけ海外にとって美術館は身近な存在で、日本も「休日は美術館に行こうか」のような流れになるといいと思います。


――高橋さんは、全国の自治体のいろいろな活動を活性化するという取り組みもされていますが、「東京だけがすごい」というわけではないですもんね。

そうですね。特に地方こそ、日本にはいい美術館が世界的に見てもたくさんありますので、ぜひそこを旅の目的地のようにして訪れて欲しいと思います。


――SNS効果を狙うという部分では、若い世代を取り込むというのもありますが、やっぱりミュージアムとか美術館から若い世代が離れているような感覚はありますか。

ぜひデートで行って欲しいです。いま国立博物館で、刀や仏像展などをやっていますが、いま若い人たちにもそういう関心が高まっていますので、ぜひ身近に行って欲しいですね。


■高橋俊宏氏(45)プロフィル

「ディスカバー・ジャパン」の統括編集長。地方の名所や特産品を新たな目線で紹介し、日本文化の素晴らしさを発信している。また、「地域ブランディング協会」を立ち上げ、人材育成や地域の課題解決にも取り組んでいる。


【the SOCIAL opinionsより】