観客ぼう然“列車内プロレス”のワケとは?

電車の中でプロレスをするというイベントが先週、行われました。イベントには主催者の「ある思い」が込められていました。
実況:さあ、前の車両から選手が入場してきました!本日車内で行われるのは5人による生き残り戦。おっと、いきなり車両の真ん中で平手打ち!ああ、今度は体ごと持ち上げて車両の奥へ。観客が座るシートに放り投げた!そして、強烈なエルボー!
実況:その間に残りのレスラーも続々登場してきます!さあここからは5人入り乱れての戦い!観客も全員身を乗り出しています。今度は2人がかりでブレーンバスターか!?ああ、しかし天井が低くて投げられない!これには観客もぼう然!
実況:さあ、試合も終盤に差しかかり。激しさが増していきます!最後は残った3人でカウントを取り合う!あっと、隙を突いた!レフェリー「1、2、3!」花道を歩くチャンピオンに歓喜の声があがります!
――実はこのプロレス、観光協会が主催する鉄道イベント。新潟~福島間を運行するJR只見線は2011年の豪雨災害の被害を受け、現在でも不通区間があります。今回イベントが行われたのは只見駅~越後須原駅間です。
「只見線はプロレスラーだという言い方をしてるんですね。スリーカウント取られる寸前、廃線寸前までいってたんですけども…」(実行委員会・目黒委員長)
プロレスをはじめ、復旧を盛りあげる一環として行った様々なイベントが功を奏し、2021年には全区間復旧を予定しています。中にはイベントがきっかけで只見線のファンになったという参加者もいるそうです。
目黒委員長「地域の宝物、地域資源としてローカル線をもっと活用していく。そういった取り組みのひとつになっている」
【the SOCIAL viewより】