法律でレジ袋“有料化”へ…生活に影響は?
買い物の際にスーパーなどで配られるレジ袋。環境省はプラスチックごみの削減に向け、レジ袋の有料化を法律で義務づける方針を固めた。
神奈川県のスーパー「オーケー みなとみらい店」では、レジ袋の持参を促す看板が設置されている。約30年前からレジ袋を有料化。1枚6円で販売している。そのため、買い物客をみてみると、マイバッグを持参する人や店で使わなくなった段ボールを利用する人が大勢いた。
買い物客「毎回買い物してるとレジ袋代もばかにならないので、だったら毎回エコバッグ使ってやった方が家計にも助かるかな」「多少安くなるので、毎回段ボールですね」
お店は、有料にすることでレジ袋を使う客が減り、経費を削減することが狙いだという。国もこれまで、促進・推奨してきたレジ袋の有料化。実は今回、環境省が法律で“義務化”する方針を固めたことがわかった。背景には、膨大な量のプラスチックごみが海洋汚染を引き起こしている問題があるという。
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大手スーパーでは有料化が進んでいる一方、小型小売店からは“戸惑い”の声もあがっている。レジ袋を無料で提供している「スーパーおっ母さん 北千住店」では、無料で配られるレジ袋の数は、1日で3000~4000枚。実は以前、別の系列店でレジ袋を有料化したことがあるという。
入江輝男店長「一度、有料化ということではじめたんですけど、競合(他店)さんの関係で無料の所がありまして、お客さんがそちらに流れているかなと」
前回、有料化をした結果、客足が遠き、再び無料に戻した経緯があるため、不安を隠しきれずにいた。今後、“義務化”をすれば、全てのレジ袋が有料になることについてお客さんは-。
買い物客「いいんじゃないですか。いちいち袋もらわなくても、マイバッグ持って歩けば」「初めて聞きました。コンビニって急場しのぎで買わなきゃいけない物ばっかり、ビニール袋だいたい用意してなかったりするので、『いや(無料レジ袋)ないです』って言われちゃうと困っちゃいますね」
これまでコンビニ大手各社では、業績への影響の懸念から、有料化に踏み切れずにいたが、義務化すれば、従うことになる。
ユニー・ファミリーマートHD高柳社長「どうやって(各社)足並みをそろえるかがポイントかと思います」
環境省は、有料化の義務付けを政府案として来週後半に開かれる予定の国の審議会に示す方針。