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2分解説!“免震データ改ざん”安全性は?

2018年10月18日 19:03
2分解説!“免震データ改ざん”安全性は?

油圧機器メーカーのKYBが、建物の免震装置などの検査データを改ざんしていた問題。国内シェアトップの会社でなぜ改ざんが行われたのか。社会部の下川美奈デスクが解説する。

社長は記者会見で「納期に間に合わせるため、検査にかかる作業と手間を省くためではなかったか」という見方を示していた。

国交省や顧客企業の定めた基準に合わない製品は、本来は分解してデータが基準内に収まるよう調整しなければならないが、分解したり調整したりする作業には3時間~5時間かかることがあるそうだ。そうした手間と時間を省くためにデータを改ざんしていたのではないかという。

■会社ぐるみの改ざんだったということなのか?

社内調査では、担当者が変わっても口頭で脈々と引き継がれていたことが明るみになっているし、改ざんが疑われる期間は2000年3月から18年間にも及んでいる。また、少なくとも8人の担当者が関与したとしているが、組織としてどのレベルまで把握していたかは現時点でわからないため、外部調査にゆだねるとしている。

■改ざんが確認された建物の安全性は?

国交省は安全性は問題ないとしているが、かなり多くの施設に設置されている装置のため、例えば原発などデリケートな建物で使われていないかなど、19日、会社が公表するとしている建物がどんなところなのか注目される。