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KYB検査データ改ざん 全国70件を公表

2018年10月19日 17:19
KYB検査データ改ざん 全国70件を公表

油圧機器メーカーKYBが検査データを改ざんした問題で、KYBは19日午後、会見を行い、基準を満たしていない装置やその疑いのある装置が設置された、全国70件の建物を公表した。

KYB・斎藤圭介取締役専務執行役員「この度はこのような不適切行為を起こしまして、誠に申し訳ございません」

KYBは、19日午後4時すぎに始めた会見で、検査データの改ざんが疑われる全国およそ1000の物件のうち、所有者などの許可が得られた70の物件名を公表した。

公表された物件には、財務省の本庁舎や、農林水産省が入る中央合同庁舎1号館といった国の建物や、東京・品川区の総合庁舎などの地方自治体の庁舎が含まれているほか、岩手県陸前高田市の「消防防災センター」など、防災に関わる施設も含まれている。

70件はすべて「免震オイルダンパー」が取り付けられた不特定多数が利用する公的機関の庁舎。このうち、11件には、国が定めた基準を満たしていない装置が、17件には、顧客と取り決めた基準を満たしていない装置が設置されていた。

KYBは、今後も所有者などに許可を求め、物件名の公表を続けていくとしている。