厚労省業務の情報入力を中国業者に再委託
都内の会社が、日本年金機構から委託された個人情報の入力を中国の業者に再委託していた問題で、この会社は、厚生労働省の業務についても、中国などの業者に再委託していたことが会計検査院の調査でわかった。
厚生労働省の会見「このような不適切な経理処理の事態を招いたことについて深くおわび申し上げます」
この問題は、都内の情報処理会社・SAY企画が、日本年金機構から委託された情報入力の作業を、契約に違反して、中国の業者に再委託していたもの。
会計検査院が調べたところ、SAY企画は、厚労省と契約した、戦没者の資料などのデータ入力業務4件でも、中国やベトナムなどの業者に再委託していたことが新たにわかった。
会計検査院は「機密保持の観点からも適切ではない」と指摘し、改善の要請をしている。
厚労省は、個人情報の流出を否定できないとしている。
また、厚労省が、SAY企画含む4社と契約したデータ集計業務など5件について、期限までに業務がおわっていないにもかかわらず、厚労省は完了したとする書類を作り、それに基づいて代金を支払っていたこともわかった。