東京医科大不正入試 複数の不適切ケースも
東京医科大学の不正入試問題を受けた調査で、柴山文科相は23日、中間まとめを発表し、現役生には加点し、2浪以上の受験生には加点しないなど、複数の不適切なケースがあったと明らかにした。
中間まとめによると、複数の大学で学力検査の得点が同じでも、女性や2浪以上の受験生は面接などで高い評価を得ないと合格できないケースや、補欠合格の繰り上げの際に得点が低い受験生に先に合格の連絡をしていたケースなどがあったという。しかし、大学名や学校の数は明らかにされなかった。
柴山文科相「(不適切な事案があった大学については)大学が自主的に公表するとともに、速やかな対応をお願いしたいとの考えは大学側にすでに伝えております」
柴山文科相は23日、全国の大学に自主的な公表と公正な入試の実施を求めるメッセージを送ったという。この問題をめぐって昭和大学以外はいまだ公表しておらず、受験シーズンが近づく中、混乱を招きそうだ。