から揚げ弁当を盛り付ける人型ロボット登場
お弁当工場でおかずの盛り付け作業をする人型ロボットが開発された。特徴の一つは「人間との協働作業」。その働きぶりを見てみよう。
黙々とから揚げ弁当を盛り付ける人型ロボット。手の先にあるトングでおかずをひとつだけつかみ上げ、弁当ケースがやってくるまでつかんだまま待機。横についたセンサーで弁当ケースを感知して盛り付けていく。
現状では1時間に600食、盛り付けることができる。一般的な盛り付けの速さである800食が目標だ。
人と一緒に働くことを目指していて、隣の人とぶつかっても痛くないよう力を制御して動いている。
圧迫感がないよう身長は低く、130~150センチの可変式だ。キャスターがついていて移動しやすいのも魅力で、欠員が出た場合はすぐに補充要員として活躍できる。
盛り付けの技術も進歩。山盛りのおかずの中から、形がバラバラな鶏のから揚げを盛り付けるのはロボットにとっては至難の業だ。
株式会社アールティの社長・中川友紀子さんは、これまで様々なロボットを開発してきた。
中川さん「境目を見分けることがポイント。このカメラが平面(従来の)カメラと一緒にデプスカメラという凸凹が見えるセンサーが入っている。凸凹の中からどこが境目かということを作ったのが強みです」
気になる1体の価格だが、従業員2人を1年間雇った給与と同額程度を目指しているということだ。
【the SOCIAL futureより】