中央省庁で障害者の雇用率を水増ししていた問題で、厚生労働省は、今年度中に障害者の選考採用を新たに行うなどの独自の取り組みを公表した。

厚労省は１２日、根本厚労相をトップとする「障害者雇用推進本部」の初会合を開いた。これは、省内の障害者雇用を推進するために設置されたもので、１２日の初会合で、障害者が活躍できる職場にするための独自の取り組みが公表された。

新たな取り組みとして、今年度中に常勤採用に向けた選考採用を行うほか、各部局などに障害がある職員と、その上司に対して相談支援を行う「障害者雇用推進支援員」をおく、などとしている。その上で、支援員と障害のある職員の直属の上司に対しては、障害者が、能力を最大限、発揮できるための研修を必修化するとしている。

厚労省は、他省庁に参考となるよう、こうした取り組みを積極的に周知していくとしている。