パイロット“アルコール検査”不実施相次ぐ
パイロットによる過度な飲酒の問題が起きた全日空と日本航空で、乗務前のアルコール検査を行わず乗務するケースが相次いでいたことがわかった。
全日空によると、パイロットが乗務前にアルコール感知器による検査をしていなかったケースが、去年11月からの1年間に393件あったという。
パイロットは、聞き取り調査に対し、乗務する便が急に変更になり時間がなかったなどと説明していて、意図的に検査をすり抜けた事例は確認されていないという。
393件の全てが第三者による確認を行っていなかった羽田空港で起きていて、全日空は、7日から第三者を立ち会わせる対策を実施している。
一方、日本航空でも去年8月以降、検査をしない同様のケースが、100件から200件程度あったということで、確認を急いでいる。
両社とも、検査の不備は国土交通省による先月の立ち入り検査で発覚したということで、国交省は、行政処分を含めた対応を検討している。