スーパーにコンビニも… 広がる“無人化”
福岡県大野城市に13日、夜間の店員無人化を可能にしたスーパーマーケットがオープンした。コンビニや駅の売店などにも広がりを見せている「無人化」の動き。一足先を行く海外では、ロボットが活躍する驚きの店も登場していた。
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福岡県大野城市にオープンしたスーパーマーケット。防犯などのため、夜10時以降は、スマートフォンなどでID認証しないと入店できないという。
実はこのお店は、夜間“無人化”を可能にした店舗だ。
トライアルカンパニー・楢木野仁司会長「この規模で、夜間の“無人化”、たぶん日本初ではないかなと」
利用客は、商品のバーコードをスキャンし、専用のカートに入れる。
店員「お会計ボタンを」
客「おおー」
カートごとレジを通過し、精算が完了する。
客「(レジで)待ったりというのがないなら、ピッとしながら買い物するのはいいかな」
一方でこんな意見も…。
客「在庫がもしあるんだったら、欲しいなって時に、お店のスタッフがいなかったら」
店では、他にも従業員の仕事を減らせる仕組みがある。店内にある200台以上のカメラで在庫を管理し、ほぼ全ての商品を自動で発注するという。
トライアルカンパニー・楢木野仁司会長「省人化、無人化の仕組みというのは、業界がのぞんでいることであり、これからの社会情勢の中で必要なこと」
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こうした“無人化”の動きが、今年相次いでいる。
コンビニ大手のローソンは、レジを通らずスマホを使って自分で決済ができるサービスを、今年4月から一部店舗で始めた。
無人化は駅でも進められている。JR赤羽駅では、実証実験として、14日までホームに無人の売店を設置。JR東日本は、人手不足が深刻な地方などにある駅での導入も見越して、実用化を検討しているという。
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海外でも無人化の動きが注目されている。
アメリカでは今年1月、ネット通販大手の「アマゾン」が、人工知能(=AI)の技術を活用した無人のコンビニをオープン。
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さらに、「無人化」の導入では一歩先を行くのが、中国。
近未来的な雰囲気が漂う、今年10月にオープンしたばかりの火鍋店では、タブレット端末で好きなメニューを注文すると、わずか2分後に、なんと、ロボットが具材を運んできた。
さらに、このお店、キッチンにもロボットが集結。アームを器用に使い、具材を皿に取り分けていた。
常連客「とてもすばらしいと思います。ただ人と人が交流するのも大事ですよね」
実は、配膳などは人間が担当し、お客さんとのコミュニケーションは欠かさずに行っているという。
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北京にある完全無人のコンビニ。
天井に設置された多数のカメラで、あらかじめ登録されたお客さんの顔を認識する。
そして…。
担当者「この棚は重力センサーがついています。重さで買った数がわかる」
商品棚には、重さをはかるセンサーがついていて、客がどの商品をいくつ買ったのか、即座に認識。料金は後ほど、請求されるという。
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また、東京ドームおよそ1個分の広大な物流倉庫では、作業は全てロボットがこなし、人間の仕事は監視などの業務のみ。わずか4人だという。
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国の内外で注目される無人化の動き。次はどんな無人サービスが出てくるのだろうか。