「公務員はうらやましい」公務員の実態は?
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「友人の勤め先 うらやましい?」。地方公務員と中央官僚が交流する場「よんなな会」の代表の脇雅昭氏に話を聞いた。
与信管理サービスを行う会社が20歳から69歳の男女1000人に対し「知人や友人の勤め先に対する羨望の有無」を調査したところ、「うらやましいと感じたことがある」が47.7%だった。
その中で「うらやましい勤め先」として、
1位 国家公務員
2位 地方公務員
3位 トヨタ自動車
だった。
1位の国家公務員が「うらやましいと感じる理由」は「安定している」「給料が高い」「福利厚生の充実」など、という声があった。
――この結果をみると国家公務員の脇さんは、うらやましい立場ということになりますね。この話題について脇さんの意見をフリップに書いていただきました。
「リアル公務員」です。
実際には、国家公務員も地方公務員も一生懸命働いていて、“命を削っている”といっていいくらい働いている人たちというのはいっぱいいます。福利厚生がいいとか、給料が高いとかでこの仕事に就いたという人は、少なくとも私の周りにはあまりいないです。
なぜ、こういうふうに思うのかというと本当の公務員というのにあまり会ったことがないんじゃないかなと思うんです。当然、市役所とかの窓口などで仕事をしているところを見ているかもしれませんが、どんなことを考えているのか、何が大変なのかというのはあまり聞いたことがないんじゃないかなと思っています。
学生さんはこういうイメージを持っている人が結構いるんですね。でも安定しているからという理由で、この仕事に入ってくると、本当に大事な仕事をさせていただいているなかで、地元の人たちとかに良いことができなくなってしまうのではないかと思います。
やはり「リアルな公務員」に会ってもらいたいです。本当にこの仕事は大変なこといっぱいあるんですが、やりがいのある仕事なんです。
そういう「リアルな公務員」に会ってもらう場所にしたくて、この間、「よんなな会」で100人くらいの学生さんに来てもらいました。普段着の公務員、私服の公務員に会って、なんでこの仕事に就いたのかなどに触れてもらう場所をつくっているんですね。
こういう調査をみると、改めて公務員の実態をしっかりお伝えする場というのは大事だなと思います。もっと広めていきたいなと思います。
――こういう理由ではなく、情熱を持ってやりたいことができるから公務員になりたいというふうに変わって欲しいですね。
本当にやりがいのある仕事だと思っています。
【the SOCIAL opinionsより】