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医師の残業時間を減らすのに活用すべきもの

2019年1月17日 16:08
医師の残業時間を減らすのに活用すべきもの

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「医師の残業時間の上限 年間2000時間」。医師でAGRIEグループ代表の伊藤俊一郎氏に話を聞いた。

厚生労働省は先週、医師の「働き方改革」の検討会で、地域の救急医療などを担う医師の時間外労働の上限を特例措置として年間2000時間まで認めるとする案を示した。1か月に換算すると時間外労働は160時間となり「過労死ライン」とされる80時間の2倍となる。

ネット上ではこんな意見が見られた。

「それ以上、働いているよ」
「地域の救急医療に携わる人がいなくなる」
「医者の命はなんなの…」


――この話題について伊藤さんの意見をフリップに書いていただきました。

「サステナビリティ 持続可能性」です。

私自身、病院で10年以上、心臓外科医として働いていたときは何も不思議に思わなかったんです。しかし実際クリニック、老人ホームを経営して大勢の人を雇うようになって、やはりその医師の働き方の異常さというものを認識しました。


――伊藤さんご自身も、多大な時間外労働をしていたわけですか。

そうですね。ドクターの難しいところは、どこまでが自己研さんなのか、どこまでが仕事なのかという線引きの難しいところが確かにあります。しかし、病院に泊まり込むような仕事をずっと続けてきました。


――ご自身が経営者になられて、どんなところを改善していこうと思ったのですか。

やはり、こういったものを変えていくには、ICTやAIというものを十分、有効活用していくことが重要だと考えています。

逆にこの残業時間がないと、現在の日本の医療は成り立たないです。そこに問題がありますので、そういったところを最新技術で改善していくことを考えております。


――それが“医療相談アプリ”などになってくるということですか。

その通りです。やはり医療相談アプリ・LEBER(リーバー)が広がることによって、医師が患者さんに対応する時間を減らすことが十分可能だというふうに思います。そして、本当に必要な人にしっかりと医療を届けることが可能になるというふうに考えております。


――医師不足というのは、現在、医師の数が足りていないということなのでしょうか。

諸外国と比べても臨床医、いわゆる実際に患者さんを診るお医者さんの数は本当に少ない状況にあります。


――そのなかで、アプリを使って医師をシェアリングすることで解決すると。これを持続することが大切ということですか。

現在の日本の医療は、国民皆保険制度という素晴らしい制度があります。この制度を自分の子どもの世代までしっかりと引き継いでいくことが重要です。そのためにはやはり、持続可能なヘルスケアシステムというものが重要だろうと考えております。

【the SOCIAL opinionsより】

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