高校生が主催する「メディカルカフェ」
がんと生きる名古屋の高校生の取り組みが話題となっている。それは若いがん患者やその家族が集う“メディカルカフェ”。多くのがん患者に笑顔が広がっている。
若いがん患者とその家族が集う“メディカルカフェ”では人には言えない悩みなどを話し合う。
子どもを持つがん患者「私が万が一何かあった時に、支えてもらえる場所があるとうれしいかなと思い参加しました」
ここを主催するのは高校生の中村航大さん。小学2年生の時に脳腫瘍と診断された。がん患者の不安な気持ちを知っているからこそ互いに共感できる場所を提供しようと中学生でこの活動を始めた。
航大さん「他の人に話せば心がすごく楽になって、少しでも明るくなれると思うので話してもらえればいいかと思います」
カフェのような楽しい雰囲気で話し合う場。まず始まったのは病院食の“あるある話”。
航大さん「麺類がたまに出るんですけど、伸びてて、味が薄くて」
航大さんの元担当看護師「うーん、そうですね。心苦しい。おいしそうだなとは思えない時も…」
航大さん「あるよね、あるよね」
この日、最後の発表は小学2年生の時に、急性リンパ性白血病と診断された兼松稜くん。
兼松くん「自分の経験から伝えられること。怖い、ひどい、自分がなぜ。何も考えられませんでした。がんだからといって、特別扱いせず、みなと同じように接してほしい。その上で堂々と生きていきたい」
航大さん「感動しました。ありがとうございます」
航大さんが始めた活動は確実に広がっている。
航大さん「このカフェの活動を日本全国とはいわず世界へ広げていきたい」
【the SOCIAL lifeより】