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天皇陛下 記念式典で国民への感謝の気持ち

2019年2月24日 19:44
天皇陛下 記念式典で国民への感謝の気持ち

24日午後、天皇陛下の在位30年を祝う政府主催の記念式典が行われ、天皇陛下が30年を振り返り、感謝の気持ちを述べられた。

天皇皇后両陛下は24日午後、東京・千代田区の国立劇場で開催された天皇陛下の在位30年を祝う政府主催の式典に出席された。式典には約1100人が出席し、安倍首相をはじめ三権の長らが祝辞を述べたほか、記念演奏として歌手の三浦大知さんが歌を披露した。この歌は、長く沖縄に心を寄せてきた天皇陛下が沖縄の言葉で作詞し、皇后さまが作曲した「歌声の響」で、両陛下は感慨深そうに聞かれていた。

その後、陛下は、戦争がなかった一方で災害が相次いだ平成の30年を振り返りながら、国民への感謝の気持ちを述べられた。

天皇陛下「平成の三十年間、日本は国民の平和を希求する強い意志に支えられ、近現代において初めて戦争を経験せぬ時代を持ちました」「天皇としてのこれまでの務めを、人々の助けを得て行うことができたことは幸せなことでした」「これから先、私を継いでいく人たちが、次の時代、更に次の時代と、象徴のあるべき姿を求め、先立つこの時代の象徴像を補い続けていってくれることを願っています」

式典に先立ち、24日午前には、皇太子ご夫妻をはじめ皇族方が両陛下にお祝いを伝えるために皇居を訪問された。25日からは両陛下主催の宮中茶会が開かれるなど、祝賀の行事が続く。