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住みたい街で4位!埼玉、人気急上昇のワケ

2019年3月4日 19:19
住みたい街で4位!埼玉、人気急上昇のワケ

住宅情報サイトが発表した関東の住みたい街ランキング。1位は2年連続で神奈川県の横浜だったが、注目は、去年から一気に順位を上げ4位に輝いた埼玉県の大宮。いま、埼玉の人気が急上昇している。その理由とは──

◆さいたま市の中心部「大宮」は変わった?

さいたま市の中でも中心に位置する大宮。その大宮で4日、話を聞いてみると、昔と比べ都会になったという声が。

大宮育ちの女性「もうほぼ生まれてからずっと大宮。(昔と比べて)だいぶ都会になりましたよね」

大宮育ちの男性「ビルとかが多くなってきていて、大宮も都会になってきた」

そして、「魅力」については──

大宮育ちの女性「交通の便がすごくいいです。都内にも出やすい」

新幹線や4年前に開通した上野東京ラインなど10以上の路線が乗り入れている大宮駅。都心へのアクセスも良く、東京駅や新宿駅には30分ほどで着く。

大宮ではないものの、埼玉県内に住んでいる大学生は──

埼玉県内に住む学生「やっぱり都心に出やすいし、大宮に住みたいです」

◆人気のワケは家賃や利便性も…

不動産賃貸情報サイトが毎年発表する「住みたい街(駅)ランキング 2019関東版(SUUMO調べ)」で、去年から順位を5つ上げ、4位となった大宮。アクセスの良さはもちろん、人気のワケには、やはり家賃の安さも。

ランキング上位5位の家賃相場を比べてみると、シングルだと最大で3万円以上、ファマリー向けでもだいぶ割安なことがわかる。さらに──

大宮に住んで3年「車がなくてもすぐ駅にも来られるし、何でもそろいますし。赤ちゃん連れでも困らない施設がいっぱいある」

駅前には、百貨店など商業施設がいくつも点在。そして、駅から2キロほど離れた場所には、実際に使用されていた蒸気機関車や新幹線など30以上もの車両が展示されている「鉄道博物館」も。運転体験などもでき、鉄道ファンから子どもまで幅広い世代に人気だという。

◆“ださいたま”の自虐ネタも…埼玉勢が躍進。来年以降は?

5年前は20位と、いまほど人気のなかった大宮。そもそも埼玉といえば──

埼玉県内に住む学生「ださいたま。言っちゃった」「ネタ?むしろ自虐ネタ。埼玉県人同士でださいたまって言ってる」

“ださいたま”と呼ばれることも。この“ださいたまの躍進”、実は「大宮」以外でも。

今年のランキングでは、“埼玉勢”の「浦和」も初の一桁台の8位にランクイン。浦和といえばサッカーJリーグの「浦和レッズ」の本拠地としても知られているが、大宮とは2駅離れているだけで、都心には大宮よりも近いという利便性も。そして大宮と同様、都心より物件は安く、百貨店などの商業施設も充実している。

ランキングを集計した編集長は、浦和人気のワケをこうも分析。

SUUMO 池本洋一編集長「公立の教育レベルが非常に高いということで、コスパのいい教育ができるというブランドイメージがある」

子育て世代からの関心もあるという。

SUUMO 池本洋一編集長「正直、埼玉のここまでの躍進は想定外でした」

想定外の埼玉勢の躍進。来年以降については──

SUUMO 池本洋一編集長「都心の物件価格が高くなって郊外に割安感が出てくる傾向は続く。郊外の中核駅の人気というのは、引き続き上昇していく可能性がある。(大宮については)あるとすると、吉祥寺を抜く可能性はなくはない」

「ださいたま」と呼ばれたのは、もう過去の話。今後も“埼玉人気”が続きそうだ。