東日本大震災から8年 被災地では追悼
東日本大震災の発生から11日で8年。今も岩手、宮城、福島の3県で1万人近い人が仮住まいでの生活を続けている。
震災から8年の日を迎えた被災地では、大荒れの天気の中、早朝から墓参りをする人の姿がみられた。
娘と孫を亡くした男性「孫の一番かわいい時だったからね。頭に浮かぶんだよ。自分らも頑張って生きていくしかないもんな」
東日本大震災では1万5897人が死亡し、今も2533人の行方がわかっていない。また、震災に関連して亡くなった人は3700人を超えている。
NNNのまとめによると、仮設住宅などでの生活を余儀なくされている人は年々減ってはいるものの、岩手、宮城、福島の3県で約9500人いる。福島第一原発事故の影響に苦しむ福島県民は4万1000人以上が県内外への避難を強いられている。
福島第一原発では、3号機の使用済み燃料プールにある566本の核燃料の取り出しが来月にも始まる。しかし、原子炉から溶け落ちた核燃料の取り出しについては先月、初めてロボットが核燃料とみられる堆積物に触れたものの、いまだ、見通しは立っていない。
11日は地震が起きた午後2時46分にあわせて各地で黙とうが行われ、被災地は祈りに包まれる。