東京五輪 北朝鮮にIDなどの情報を提供
東京オリンピック・パラリンピックで使われる専用ネットワークにアクセスするための情報が北朝鮮側に提供されていなかった問題で、12日になって、大会組織委員会が提供したことが分かった。
来年の東京大会では、世界の国や地域のオリンピック委員会(=NOC)が選手のエントリーなどに使う専用ネットワークシステムが構築されている。それぞれのNOCには、大会組織委員会から、IDなどシステムにアクセスするための情報が提供されるが、北朝鮮のオリンピック委員会に対しては、提供されていなかった。
北朝鮮側はこれに対して「五輪憲章に反する」などと反発していたが、組織委員会は、「制裁との関係もあるため、政府にも相談している」などと説明していた。
関係者によると、組織委員会と政府が協議した結果、北朝鮮側に対し、12日、これらの情報を提供したという。