障害者・国家公務員採用試験 754人合格
中央省庁が、本来、必要な数の障害者を雇用せず、その数を水増ししていた問題をうけて、先月、政府が障害者を対象に行った国家公務員採用試験に、754人が合格した。
政府は先月、東京や大阪など全国9地域で、障害者を対象とした初の国家公務員の採用試験を行った。人事院によると、採用枠676人に対し8712人が応募、754人が合格した。合格者の内訳は、身体障害が42.3%、知的障害が0.4%、精神障害が57.3%。
法律で定められた障害者雇用率は、中央省庁の場合2.5%。これを満たすために、政府は今年の年末までに約4000人を採用する方針。
根本厚生労働相は、年末までに4000人を雇用する計画について、22日、「相当な困難を伴う面もあるが、各府省が作成した採用計画をもとに、まずは、計画を推進する必要がある」と述べた。