核燃料「デブリ」調査用ロボットを公開
福島第一原発の廃炉作業で最も難しい溶け落ちた核燃料「デブリ」を事故後初めて原子炉建屋の外に持ち出す計画に向け、調査に使われるロボットが公開された。
公開されたのは、大手電機メーカー・日立などが開発したロボットで、水中に潜れる機能や、格納容器内を広範囲に撮影するためのカメラなどが搭載されている。
このロボットを含め6種類が来年度中に1号機の内部に投入される計画で、事故後初めて、デブリのサンプルを採取し、建屋の外へ持ち出すことを目指している。持ち出しに成功すれば放射線量や硬さなどの詳細な分析を行う。
デブリの取り出しは第一原発の廃炉で最も難しい作業で、国と東京電力は、本格的な取り出しを2年後の2021年に始めたいとしている。