東大生が開発した「朝食を作るロボット」
現役の東大生たちが開発した「朝食を作るロボット」が話題となっている。トーストに目玉焼き、約6分で出来る未来の朝食スタイルだ。
ベーコン、目玉焼き、野菜のソテー、コーヒー、トーストを起床時間にタイマーをセットしておけば、目覚めとともに朝食が食べられる。
黄色いエプロンをつけたロボットアームが調理する。まずはコーヒーのスイッチを押す。レールの上をつたい食パン置き場まで移動。アームを回転させてつかみ上げる。形が崩れないようにソフトタッチでパンを持ったまま戻ってトースターに投入する。
容器にセットされたベーコンやカット野菜。ロボットアームにカップのフックをひっかけ、熱したホットプレートの上まで持っていきベーコンを入れる。プレートが白いのは食器の役目も担うからだ。ヘラを持っていためる。ベーコンのこうばしい香りがただよう。パプリカなどの野菜も順次加えていく。続いて卵を割りプレートに落とす。塩こしょうを持ち、ふりかけたりして味の調整もする。火が通ったら完成だ。所要時間は約6分だった。
このロボットは、現役東大生3人のチームが開発した。
チームリーダーの宮武茉子さん「ロボットが好きで料理が好きで、この朝食ロボを作った」
ホテルなどで実証実験したのち、来年にレンタルと販売を始める予定だ。
宮武さん「映画も好きで“バック・トゥ・ザ・フューチャー”の中で、朝食を自動で作ってくれる機械が登場して、そこからインスパイアされた」
宮武さんは大学に入学してからプログラミングを学び、ロボットの製作を始めた。過去には、雨を感知するとさおの部分が中央に閉じ、傘が開いて洗濯物を濡らさないようにする物干しざおや、キック力を上げるため風を起こすファンをつけたシューズなど、さまざまな装置の開発経験を持つ。
朝食を調理するロボットは、今後さらに改良を進めていく予定だ。
宮武さん「スクランブルエッグも焼けるようにしたり、ユーザーがメニューを選択して好きな朝食を食べられる。そういうような設計にしていきたい」
【the SOCIAL futureより】