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透析中止の選択肢提示したことない~担当医

2019年3月29日 1:45
透析中止の選択肢提示したことない~担当医

東京の公立福生病院で女性患者の人工透析治療が中止され、死亡した問題で、担当の男性医師が初めて取材に応じ、「透析中止の選択肢を提示したことはない」と主張した。

この問題は、去年8月、公立福生病院で、重い腎臓病の女性患者の人工透析治療が中止され、1週間後に死亡したもので、治療を担当した男性医師と病院の松山院長が28日、初めて取材に応じた。

男性医師は、「透析を中止するという選択肢を示したことはなかった」と主張した上で、女性患者に対し、他の病院で腎臓移植を行うことや、透析を継続するため、鎖骨付近からカテーテルを入れる新たな治療方法の提案を行ったものの、女性患者は「透析はやらない」などとして、同意が得られなかったと説明した。女性患者は、透析治療を中止する文書にも署名したという。

また、女性患者が死亡する前に、意識が混乱する中で、「こんなに苦しいなら、透析した方がいい。撤回する」と看護師に伝えたが、意識が安定した際に改めて確認したところ、透析の再開は求めなかったという。

男性医師は、複数回、女性患者に意思の確認をするなど適切に対応していたとして、「自分の中で、できることは全てやらせていただいた」と述べた。