院内感染の女性看護師に労災認定
新型コロナウイルスの大規模な院内感染が起きた、東京の中野江古田病院に勤務し、自身も感染した女性看護師の労災が認められました。
代理人弁護士などによりますと、これまでに107人の院内感染が起きた中野区の中野江古田病院で、夜勤専従の正社員として勤務していた女性看護師は、自身も感染して先月、入院していました。
院内では、十分な感染予防の体制がとられず看護にあたっていたということで、新宿労働基準監督署に労災申請し、今月4日に休業補償が認定されました。
女性看護師は、会見で、「身体を張って現場に立っている医療従事者が、一人でも多く正当な補償を受けられるよう望む」と訴えました。
また、同居する80代の母親も感染したことをうけて、代理人弁護士は、深刻な影響を受ける、医療従事者の家族の補償についても「社会的救済の議論をすべき」だと述べました。