「中野江古田病院」感染の看護師が労災申請
新型コロナウイルスの大規模な院内感染が起きた東京・中野区の中野江古田病院に勤務し、自身も感染した女性看護師が、治療費や休業補償を求めて労災を申請しました。
代理人弁護士によりますと、新宿労働基準監督署に労災申請した女性看護師は、90人を超える院内感染が起きた中野区の中野江古田病院で夜勤専従の正社員として勤務していたということです。
女性看護師は先月19日の帰宅中に発熱などの症状が出たため自宅待機をしていましたが、その後も改善せず、25日に診察を受けていました。
28日にウイルス検査を行って感染が確認された後、肺炎や呼吸困難などの重い症状が出たため今月9日から、別の病院に入院しているということです。また、女性看護師と同居している80代の母親も感染が確認され、入院しているということです。
代理人弁護士は「院内感染による労災であることは間違いない」として速やかな認定を求めています。
大規模な院内感染が発生した病院の医療従事者が労災を申請するのは初めてだということです。
中野江古田病院は日本テレビの取材に対し「個人情報なのでお応えできない」としています。
厚労省は、医療従事者については、業務外での感染が明らになもの以外は原則、労災の対象とすることを全国の労働局に通知していて、加藤大臣は、「医療従事者が感染した場合には速やかに労災請求して欲しい」と呼びかけています。